スローガン

PASSION FOR DREAMS ~夢の為に、情熱を以って創造しよう~

基本方針

1.まちづくり

2.継続事業

3.資質向上

4.会員拡大・拡充

5.出向者支援

基本計画

1.地域の夢を創造する事業

2.継続事業

3.会員の資質向上に繋がる事業

4.夢への情熱を拡散する会員拡大・拡充

5.出向者への支援

理事長所信

「はじめに」

誰もが幼いころに抱いた夢。

幼いころ、少年野球チームに所属し熱心に練習に励んでいた頃は『将来はプロ野球選手になる!』や、F1観戦に熱中していた頃は『F1ドライバーになりたい!』など、誰もが1つは思い描いた事がある夢があったはずです。

社会に出た頃には、日々の生活リズムに精一杯で、いつしか幼少期に思い描いた夢は消えてしまっている大人がたくさんいると感じます。

青年会議所に入会する以前、日々の生活リズムの範囲で不自由なく当たり前のように生 活を送り、物事を楽観的に捉え、自分自身の周囲の存在が当たり前のように過ごしていま した。

青年会議所に入会し、地域の未来について真剣に話し合う仲間と出会いました。その仲間と時には本音で相対し、時には仲間とぶつ かり合い、そして助け合う。そんな周りからの様々な刺激の中で、自分自身に無い価値を与えて 貰っているという事実を幸福に感じ、自分の周りも幸福で有って欲しいと願う心が芽生え、われわれ会員も含めこの地域がより豊かに発展していくことが自分自身の夢であると考えるようになりました。

人生の価値とは、その人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる。

青年会議所活動は時限性の有る、人生の中のほんの一部の時間に過ぎません。ただ、青年会議所活動も長い人生の大切な一部であります。人生において、その人が与えたもの(価値) とは、まさに理想を実現するための情熱を持ち合わせた、『夢』であると考えます。

戦後の荒廃から日本経済再建に情熱を持った青年たちが集い青年会議所運動を1949 年に発足しました。1968年、羽島青年会議所は全国で396番目に創設され先輩諸氏の情熱とたゆまぬ努力の下、今日まで運動が引き継がれ昨年度で創立50周年を迎えました。

設立趣意書には『次代の社会の担い手たらんと自負し、同じ理想と使命感を持つ青年が社会開発に真剣に取り組む。また、正しい理念と勇気ある行動に支えられた積極的な指導力の開発こそ、究極的には広く国家の福祉にも役立つ大きな力を発揮し得るものと確信して、単なる自己を中心とした修練や、散発的な奉仕活動に終えることなく、社会開発の手段としての指導力の研鑽に地道な厳しい努力を続ける』とあります。この趣意書は不変であると共に、その時代に合わせて未来の羽島を描き続けてこられた先輩諸氏の情熱の軌跡には敬意を表すると共に、現役会員には、その軌跡をさらに未来へと引き継いで向上していく使命があります。本会が創設された高度経済成長期は、『今日より明日は豊かになる』という夢や期待感を持ち日々の進歩に幸福を肌で感じることが出来た時代で有ったと思います。対して現在は、物質的な豊かさは満たされているがゆえに、心が満たされている時代であるかというと必ずしも肯定できないと思います。そんな時代であるからこそ、高度経済成長期のように誰もが夢を描き、情熱を以って未来を創造していく為の、先人に学んだ日本人としての精神性を呼び起こす必要があります。

われわれの地域には大都市圏への若い世代の人口流出、少子超高齢化による人口減少問題、経済の停滞、労働問題、自然災害など様々な問題、課題があるのは事実です。これらの問題や課題に立ち向かう為には、持続的な経済の発展と、この地域に対する青年会議所ならではの地方創生が必要であると考えます。青年経済人が集う青年会議所ならではの柔軟な発想力、行動力を活かし、地域の夢の為に情熱を以って挑戦していく事が羽島青年会議所の新たなるスタートの鍵と言えると確信します。

「まちづくり」

われわれの住み暮らす羽島は、木曽川、長良川に挟まれた水と緑豊かなまちで、この地形を生かし古くから交通の要所として発展してきました。現在は、東海道新幹線岐阜羽島駅、名神高速道路のインターチェンジと岐阜の玄関口としての立地条件を生かした物流関係企業の進出や第三次産業の占める割合が急速に伸びている状況です。

先人たちは、水と緑に囲まれた地域資源、文化的資源が存在するこの地域を発展させてきましたが、現在に目を向けるとこの地域の歴史や文化に誇りを持っている、若しくは誇りを持って地域の夢を語れる人がどれだけ存在するでしょうか。また、その大人たちの背中を見ている子供たちは果たして夢を描く事ができるのでしょうか。

市政に対する関心の低さ、少子超高齢化、若者の地域離れなどから招かれる住まう地域への帰属意識の低下が進んでいる現状があります。我々責任世代から、子供たちまでがこの

地域の持続的な経済の発展を目指すためには、地域に暮らすわれわれ一人ひとりが主体的に行政や諸団体が行う協働のまちづくりについての関心を持つ事で地域愛を育みながら地域への帰属意識が芽生え、地域の未来を創造していく過程の中で市民意識の醸成と未来の羽島の夢を描いていく事が出来るはずです。

「継続事業」

青年会議所組織は、『単年度制』であります。単年度制がもたらすメリットは、毎年の組織体制が一年という短い期間で一新することで組織の固定化による発展の妨げを防ぐ所にあると思います。それでも、役職は変わっても、新入会員の入会、卒業生の卒業を除いては同じ会員での組織体です。継続事業開始当初の背景や目的を今一度現役会員で理解し、今後どのような展望になるのが望ましいかを考えなければいけません。

われわれ青年会議所の会員が行う事業に対し想い描く夢があるように、事業を支えて頂いているこの地域の方々にも想いが有るはずです。事業に参加して頂ける地域の方の意見も反映し、この時代に即した継続事業の在り方と今後の発展を考察していく事が真の継続事業であると考えます。

「資質向上」

青年会議所は、青年経済人の集合体です。個性豊かな会員が、それぞれの知恵を出し合い柔軟な創造力と決断力、行動力を持って地域に発信する事業を構築していく事が重要です。青年会議所活動以前に、自身の会社、家族等においてもリーダーとして周りをけん引していく為の価値観や目標を常に時代の変化に対応しながら抱き続ける事が出来なければ真の自立したリーダーとは言えないでしょう。

青年会議所は、人生の学び舎とよく言われますが、自身がどのように成長していくかの根底には絶えず興味という名のアンテナを張り巡らせ、どんな問題や課題にも、誰の為に何の為にと自問自答しながら、自分以外の周りの存在の為に自身の行動や言動を捧げる気持ちが無ければ自身の向上には繋がりません。

先にも述べましたが、

『人生の価値とは、その人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる。』

青年会議所活動は時限性の有る、人生の中のほんの一部の時間に過ぎません。ただ、青年会議所活動も長い人生の大切な一部であります。人生において、その人が与えたもの(価値) とは、まさに理想を実現するための情熱を持ち合わせた、『夢』であると考えます。

夢を持つ大きな背中を示せる青年経済人として資質を向上していく事が柔軟性を持った強い組織構築への進化となります。

「会員拡大・拡充」

今年度、創立51周年目となる新たな半世紀のスタートという大切な一年となります。現在の会員数は、羽島青年会議所設立以降最小の人数でスタートです。近年、全国的に会員数の減少、在籍年数の短期化、退会者の増加という問題が挙げられますが、当会議所においてもその問題が顕著に表れております。

単年度制という毎年役職が変わり、様々な役職を経験する組織体の中で、新しい会員との出会いや会員間で互いに刺激し合う中で、自らのプレゼンテーション能力を磨き、未来の時代に即した主体性を持ったリーダーを多く輩出していく事が青年会議所の組織体としての望ましい姿であると考えます。現在の会員数は最小の会員数ではありますが、その現状を会員全員で受け止め、問題に目を背けず明確な課題を設定し、何のために、どのようにこの会を永続していかなければいけないかを日々考察し、われわれ自身が課題に対し果敢に取り組む必要が有ります。

「おわりに」

青年会議所に入会し、思い返せば8年という月日が経過しました。本年度は卒業年度に理事長という役職を仰せつかりました。入会後、数々の役職を経験させて頂いた中で多くの会員と接し、様々な意見を取り交わす中で得たものは数多く存在します。

創立以降50年という歳月が経過し、羽島青年会議所は新たな四半世紀の1ページを開く年です。創立以降大勢の先輩諸氏が活動されて築き上げてきた当会の歴史を今一度現会員で噛みしめ、未来を見据えた運動を発信していく事が未来の会員に向けた我々の使命であります。人生は時限性が有ります。人生の中の青年会議所活動は、ほんの一部分でしかなく、尚且つ大切な一部分でもあります。この時限性の有る人生の中の時限性の有る当会の活動の中で、会員自身が青年会議所活動の価値を見出し、多くの同志にその価値を与えることが出来るか。まさに、多くの人間に影響を与える事が出来る人材となるときにその情熱は夢という現実の実現へと向かうはずです。

創立51年目という、新しい空白の1ページに、カラフルで情熱のある夢を描いていきましょう。